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星が降りてきて開いた道

沖縄県在住

心理占星術カウンセラー・FUWARIさん(上間文江さん)

はじまりは夫婦関係の悩みから

沖縄で活動する心理占星術カウンセラーのFUWARIです。現在52歳になります。私が心理占星術に出会ったのは、夫婦関係の問題に直面したことがきっかけでした。

自分と本気で向き合うようになって、初めて「私って、今まで人のために、誰かのために我慢して生きてきたんだな」って気づいたんです。それまでは、家族のため、親の期待に応えるために、自分を抑えてきたような気がします。

離婚という大きな転機が訪れたとき、相談していた弁護士さんが「今は自分に集中して、自分の好きなことをしなさい」と言ってくれて。その言葉に背中を押されて、「ああ、そうか、自分が本当にやりたいことって何だろう?」って考えるようになりました。でも、最初は自分が何を好きだったのかさえ、思い出せなかったんです。

毎日我慢していると、自分の欲求や好きなことって、本当に忘れてしまうものなんですよね。だからこそ、「何でもいいから、興味のあることはやってみよう」って思って、少しずつ行動を始めました。

でも、お金のブロックもあって。家族のためにはお金を使えるのに、自分のために使うこと、美容室に行くことすら「もったいない」って思ってしまっていたんです。そういった自分の中の枠を一つひとつ外していくことも大切でした。

レイキとの出会いから星読みへ

アメブロである方のメルマガを紹介されて読んでみたんです。その方がレイキをやっていて、「レイキって何?」って思って調べたら、“手当て”と呼ばれるものだと知りました。「痛いの痛いの飛んでいけ」って、子どもに手を当てて言うじゃないですか。あれですよね。

理にかなっているなと感じて、すごく興味を持ったんですが、その先生は東京の方で、当時の私は東京まで行く余裕もなかったし、次男が病気を抱えていたこともあって、簡単に家を空けられなかったんです。

だから、その思いは一旦心にしまっていました。でも、しばらくしてから地元でレイキをやっている友達がいるって聞いて、「紹介して!」ってお願いしました。今までそんな話出たことなかったのに不思議です。その方の紹介で、安心して学べる先生に出会えたんです。

星が降りてきた感覚と、星読みへの目覚め

そのレイキの先生が、「Ryujiさんっていう星読みの方がいてね、本が面白いよ」と教えてくれて、読んでみたんですけど、最初は難しくて。「やっぱり無理かな」って諦めていたんですよね。でも、本は手元に置いてありました。

レイキの伝授って3回あったんですけど、2回目の時に、「星がわーって自分に降ってきた」ような感覚を味わったんです。あのとき、「あ、いけるかもしれない」と思いました。

家に帰って、また本を開いてみたら、不思議とスッと入ってきて。「面白い!もっと知りたい!」って一気にのめり込んでいったんです。

それで思い出したんです。私、両親が宮古島出身で、毎年帰省しては、夜空を眺めていたんですよね。天の川がくっきり見えて、星もたくさんで。本当に星が好きだったなぁって、子どもの頃の記憶がよみがえってきました。

心理占星術との出会いと学びの深まり

最初は誰かに習うわけでもなく、自分で本を読んで独学で始めました。「あなたの特質を見ますよ」っていう感じで、無謀にも人に読ませてもらったりして(笑)。

そのうち「もっと深めたい」と思うようになって、星読みを学べる先生を探したんです。最初に見つけた方の講座に申し込んだんですが、2回でやめてしまって。タイミングが合わなかったんですよね。返金してもらって、どうしようと思っていた時に、また別の先生と出会ったんです。

その先生が「心理占星術」を教えている方でした。太陽は人生の目標、月は感情、水星は考え方や話し方……。それぞれの天体が、私たちの心の動きとリンクしているって知って、「ああ、これは深い!」って思いました。

星読みを仕事にするまでのステップ

この心理占星術を学んでから、ますます星よみにハマっていったんです。人の感情を天体に当てはめて考えられる。占いというより、カウンセリングに近い感覚で、今の自分の活動の軸になっています。

そこからは、まずは友達などに声をかけて「1000円くらいで診断書を出しますよ」という形でスタートしました。イベントにも行って、見学しながら「いつか私もこんな風に出たいな」と思うようになっていったんです。

あるとき友達と一緒にイベントへ遊びに行ったとき、レンタルスペースのオーナーさんが「やっちゃいなよ」って背中を押してくれて。2人で初めて主催して開催したイベントでは、私が調理を担当しながら、星読みのセッションもしていました。

そのうち企業のイベントにも呼ばれるようになって、初めて10人の鑑定を一気にやったときは、「できるか不安だったけど、やってみたら意外とできた!」と自信にもつながりました。

今では、講座やお茶会、親子向けのビジョンボードづくりなどを開催しています。私が伝えたいのは、「子育てが終わってぽっかりと空いた時間、どう過ごしたらいいかわからない女性たち」に、自分の人生を生きる楽しさを知ってもらうことです。

女性のセカンドステージを応援したい

女性ってね、子どもが手を離れたら「じゃあ私は何をやればいいの?」って迷うことが多いんですよ。逆に子離れできなくて、子どもに執着してしまう人もいる。でも、子どもには子どもの人生があるし、親は親で、自分の人生を歩んでいいと思うんです。

私も昔は、親に怒られないように子どもに厳しくしたり、母親として縛られていたところがありました。でも今はもう、吹っ切れて「何を言われてもまあいいや、なんとかなるさ」って思えるようになりました。

どん底を経験したからこそ、今は「大丈夫」っていう強さもあるし、悩んでも立ち上がるのが早くなりました。自分を大切にして、自分らしく生きることで、周りの人との関係も良くなっていく。そんな実感があります。

星読みが導いた親子の関係の再発見

印象に残っているエピソードのひとつに、「自分の子どもを愛せない」と悩んでいた方がいらっしゃいます。その方とはイベントで出会ったのですが、話を聞いてホロスコープを見させてもらったんです。お子さんとご本人の生年月日をもとに二重円(にじゅうえん)といって、2人のホロスコープを重ねて関係性を読み解いていく手法で見たところ、そのお子さんが「母親に社会とはこういうものですよ」と教える役割で生まれてきたことが読み取れたんです。

それをお伝えした瞬間、お母さんがボロボロと涙を流して、「ああ、思い当たる節がある」とおっしゃいました。愛せない自分を責めていたけれど、「この子は私に何かを教えるために生まれてきたんですね」と受け入れられたようでした。

自分の今を知る「時期読み」

それから、今自分がどんな星の影響を受けているかを知る「時期読み」もやっています。生まれたときのホロスコープと、現在の星の配置を重ねることで、今はどんな学びの時期なのか、魂がどんな成長段階にあるのかが見えてきます。「今ちょっと人間関係で揉めてるけど、ああ、こういう時期なんだな」ってわかると、気持ちが楽になるんですよね。

変化を恐れずに「やってみる」こと

年齢を重ねると、「今さら新しいことなんて無理」と思ってしまう方も多いと思います。でも私は、「やってみないとわからないよ」と言いたいんです。

私自身、50代になってから新しいことをたくさん始めました。講座を主催するのも、オンラインでセッションするのも、最初はドキドキでした。でも、やってみたら楽しかった。最初はうまくいかなくても、やっていくうちに自分のスタイルが見えてくるんです。

「好き」があるなら、それはきっと、あなたが進むべき方向。年齢にとらわれず、まずは一歩踏み出してみてほしいです。

子育てを終えた女性たちへ

「もう遅いかな」「今さら私なんて」と思っている女性にこそ、自分の人生を生きてほしいと思います。子どものために、家族のために、ずっと頑張ってきたあなたに。「今度は、自分のために生きていいんだよ」と伝えたい。

星を読むことは、自分を知ること。自分を知ることは、自分を大切にすることです。

誰かの価値観や評価ではなく、自分の“心の声”に従って生きる。そうすることで、あなた自身も、そしてあなたの周りの人も幸せになっていくんです。

――FUWARIさんの星読みには、あたたかい共感と優しい眼差しが込められていました。「自分らしく生きる」ことの意味を、改めて考えさせてくれる時間でした。

取材 きたじまあいこ